【実体験】未経験からWebデザイナーになって直面した7つの大きな壁
今やWebデザイナーは人気の有望職種となり、UIデザインの重要性が高まる中で需要は年々高まっています。
しかし、実際にWeb業界に飛び込んでみると、未経験者が直面する壁は技術的なスキルだけでは正直難しい。
今回は校長である高橋が、実際の当時を振り返り、未経験からWebデザイナーを目指す人が直面しがちな7つの壁とその対策を詳しく解説します。
これから、Webデザイナーやコーダーを目指す人に参考になる内容になっていますので、最後までぜひ読んでみてください!
壁その1:圧倒的にスキルが足りない
スキルが圧倒的に足りない 最初の大きな壁は、圧倒的にスキルが足りないということです。
私は職業訓練校で4ヶ月間Webデザインを学び、その後さらに8ヶ月間独学で実務に役立つスキルを身につけようと努力しました。実際に働き始めてみると、そのスキルでは全く足りないことに絶望しました、、、
具体的には、ツールの操作方法から基本的なコーディングのやり方、さらには業務の進め方まで、すべてが初めてで戸惑うことばかりでした。
たとえばIllustratorやPhotoshopの細かい操作が分からなかったり、HTMLとCSSがスムーズにいかなかったりと、作業自体がなかなか進みません。
さらに仕事の進め方自体が分からず、どのように業務をこなしていけばいいのか見当もつきませんでした。クライアントへの対応の仕方、制作の流れ、具体的な役割などが理解できずにいました。
その結果、上司や先輩社員に丸投げしてしまい、自分のスキルのなさの無力さを感じずにはいられませんでした。
このように、スキルだけでなく業界の知識そのものが足りていないために、最初の3ヶ月から半年ほどはかなり苦労しました。しかし、現場に身を置き続けることで、徐々に必要な知識が身につき、最低限の対応はできるようになってきました。
それでも未経験ゆえにスキルが足りないジレンマは、1年くらいの期間つきまといました。
対策としては、実務に近い形で学習をしておくことが重要です。スクールや職業訓練でツールの使い方を学ぶだけでなく、実際の仕事を模した課題に取り組み、時間を計りながらの制作を意識する。
また、業界の知識を広く学んでおくことで、業務の流れや用語に戸惑うことを少なくできそうです。
壁その2:作業スピードが遅すぎる
2つ目の壁は、スピードの遅さです。
勉強不足で納期感覚が身につかず、常に遅れをとって後れを取っている状態でした。
私の作業が遅れると、次の工程が止まってしまうため、後々の業務に影響が出てしまいます。そのため先輩に手伝ってもらうことも多く、多大な迷惑をかけていました。
スピードが遅い最大の理由は、学習時代に時間を意識した学習をしていなかったことです。期限のない個人制作が中心だったため、実務に近いペースで制作することがありませんでした。
そのため入社して初めて、本当のスピードの遅さに気づかされます。
どれくらいのスピードで制作を行えば納期に間に合うのか、1人で把握するのは難しく、かえってプレッシャーが高まっていました。しかし、実際に現場で経験を積むことで、徐々に自分なりの目安ができあがり、段取りを立てられるようになっていきました。
スピードアップのために重要なのは、学習時代から実践を意識した学習です。
時間を計りながら制作課題に取り組む、実在の企業のWebサイトを参考にリニューアル制作に挑む、といった経験を重ねることで、現場で通用する作業効すの目安がつかめそうです。
壁その3:専門用語が分からず会話が難しい
Web業界では専門用語が飛び交います。
制作だけでなく、マーケティングや広告といった周辺の知識も問われる場面が多くあり。実際、入社当初は、GTM(GoogleTagManager)やアナリティクス、リスティング広告などの横文字が出てくると、何を言っているのか全くわかりませんでした。正直なところ、半分以上が理解できない状況でした。
用語を一つ一つ調べれば分かるかもしれませんが、そこまでの時間が取れない場面も多く、適切な対応が取れずにいました。自分で調べられない専門用語は、そのうち理解できるようになっていきましたが、一人で学ぶには限界があります。
学校や職業訓練では、ウェブ制作の技術は教わっても、業界用語までは広く学びにくいです。
このような専門用語は、実務経験を積むことでコツコツと理解できていきますが、入社当初は本当にストレスでしたね。
用語を理解できないことで、指示を適切に受け止められず、的確に対応できないケースが多発していました。
対策としては、Web業界の幅広い知識を入社前からある程度学んでおくとよいでしょう。
Webマーケティングの基礎、デジタル広告の基本的な種類と概要、人気の広告運用ツールの名称など、できるだけ多くの専門用語に触れておくことをおすすめします。
壁その4:仕事の進め方や全体像が分からない
仕事の進め方や制作の全体像がわからないのも、未経験者の大きな壁です。
入社当初は、制作の流れやお客様との対応の仕方、自分に与えられた役割など、業務の大半が理解できない状態でした。
いくら経験がない新人でも、ある程度は業務をこなせるように、企業は教育を行ってくれますが、それでも理解が追いつかず社内をふらふらしていました。。
そのため基本的には、上長の指示を待っている状態でした。
しかし、時には上司が忙しく放置されることもあり、1人でどうにかしないといけない場面に遭遇し、途方に暮れていました。
この課題は、経験を積むことでしか解決できないです。
制作の流れを覚え、お客様との対応を何度か経験すれば、いつの間にか全体像が見えるようになってきます。自分の役割が明確になり、次にすべきことも分かってくるようになります。
独学では制作の流れや進め方は理解しづらいため、できるだけ早くリアルな業務に携われるようになることが解決の一番の近道です。そのためには、就職前にインターンシップなどで一般的なWeb制作の流れを体験的に学んでおくのがおすすめです。企業ごとに違いはあれど、基本的な進め方を理解しておけば、入社後もスムーズに業務に入れます。
壁その5:質問がうまくできない
未経験者が直面する大きな壁に、質問する力がないということもあります。
仕事は分からないことだらけの連続です。
分からないことを、適切なタイミングで適切な方法で質問できるかどうかで、一人前に近づけるスピードが変わってきます。
私は職業訓練や独学時代に、質問するメリットを実感できる機会が少なかったため、入社してから質問することへの抵抗感が拭えませんでした。
的確に質問できれば、先輩や上長に多くのことを学べます。
しかし、いつ質問していいのかわからず、どの程度の内容を質問すればいいのかもわからず、いつも質問のタイミング難しっ感じていました。
会社では成果重視の傾向が強く、作業時間を自分の質問であまり取られたくない雰囲気がありました。そのため質問することに強い遠慮を感じ、質問できずに手こずることも多々ありました。
文章力やコミュニケーション能力があれば、チャットで質問しやすくなります。
しかし、そのコミュニケーション能力自体が未熟だと、いつどのように質問すれば適切なのか分かりません。結果的に質問しにくい状況が生まれてしまっていました。
対策としては、転職前に仕事先などで先輩や上級生に積極的に質問する機会を設けることが重要です。
質問の仕方や質問に対する対応の仕方を学ぶことで、自然と質問への抵抗感は薄れていくんじゃないでしょうか。
壁その6:チャット文化に戸惑う
入社した会社は、チャットでのやり取りが重視されていました。
会議の内容はすべてチャットに記録し、指示も基本的にすべてチャットで行われていました。
しかし、私がそれまで経験してきた職場は、サービス業が中心で口頭でのコミュニケーションが主流でした。チャットで仕事をするスタイルは全く経験がなく、最初のうちはめちゃくちゃ戸惑いました。
書面に残しておく文化なので、口頭でお願いしたことをチャットに書いて共有するように言われても、そのコツが分からず右往左往していました。重要な会議の内容を、うまくまとめられない状況が続き、チャット文化に適応できずにいました。
さらに、チャットでは感情の伝わり方が大きく変わるため、単刀直入な言い回しに不快感を覚えたり、逆に控えめな表現に誤解を与えてしまったりと、慣れていないので非常に気を遣った記憶があります。
幸いブログを書いていたことがあるので、文章を書くことに抵抗はなかったです。
会話とチャットの使い分けがわかると、結構いいじゃんとなりスムーズに仕事ができてきました。
壁その7:コミュニケーションの難しさ
勉強期間は、HTMLやCSS、JavaScriptなどの技術的なスキルを伸ばすことに注力していました。
当時は、Photoshop、Illustratorなどのデザインツールの習得にも力を入れていましたが、 そういったスキルがあればいいだ!と勘違いしていました。
実際にWebデザイナーとして働き始めてみると、業務でコーディングやデザインに専念できる時間だけではないです。
クライアントとのコミュニケーション、他のメンバーとの情報共有、進捗の報告会など、コミュニケーション能力が問われる機会の方が圧倒的に多いのです。
対人スキルの高さが「仕事ができる人」かどうかを左右するなと思いました。
だからこそ、コミュニケーションが苦手だったり、作業スピードが遅かったりする未経験のWebデザイナーは、仕事ができないとみなされてしまうケースが少なくありません。
さらにWebデザイナーには、依頼側の意図を的確に汲み取る力や、クライアントに対してデザインを丁寧に説明できる語化も求められます。
これらのソフトスキルが身についていないと、デザインを届ける過程でお互いにストレスを感じることになります。
もちろん、HTML/CSSなどのスキルは高い方が有利です。しかし、総合的な視点で見れば、それ以上にコミュニケーションスキルの高さがWebデザイナーの評価を左右する大きな部分を占めていると言えるでしょう。
転職活動でも、コミュニケーションに長けている人が就職にも有利になりますしね。
まとめ
未経験からWebデザイナーになって困ったことについて解説しました。
この内容は全部実体験になります!
少し昔の話になりますが、いまでも同じに感じます。先輩たちは昔に比べると優し人が増えたかな。
これからWeb業界を目指す方は、今からでも実務に役立つことで、できることを体験や経験してみるといいかもです!
最後まで読んでいただきありがとうございます!