Webデザインの勉強をはじめて、今後の自分が楽しみになった話。
はじめまして!32歳の厄年に「Webデザイナー」という職種を知り、スクールに通い始めたまあと申します。スクールの同期生にも20代が多い中、32歳のわたしでも楽しく勉強することができています。
この記事では、32歳にしてはじめて「Webデザイナー」という仕事を知ったわたしが、Webデザインのスクールに通って、どんな風に勉強しているかをご紹介したいと思います。
大まかな職歴
Webデザインとは無縁の社会人生活だったので、まずはそれがわかる職歴を、簡単にですがご紹介します。
22歳:新卒で大手飲料メーカーの総合職に就職して、とにかく働く。
わたしは文系の学部を卒業したので、配属されるのは「営業職」か「事務職」でした。
この時の目標は「有名な大企業に入って、研修を一生懸命こなし、花形の部署に配属されること」。この目標は叶えましたが、大学や両親に刷り込まれた価値観だったので、お客様のことや会社にどのように貢献するかを考えられていませんでした。
たくさんお酒を飲まなければいけない飲み会には絶対出席して、先輩に気を遣って毎日夜遅くまで残業して、土曜日はヘトヘトになった身体を休めるために昼まで寝てしまう生活でした。
社会人としてのコミュニケーション能力や、商談の時のプレゼンテーション力、クレームに耐える精神力は養われたと思っていますが、経験できた仕事は「営業」だけでした。
26歳:オーストラリアに語学留学して、価値観が変わる。
社会人になってから、プライベートの時間を含めほとんどを「仕事」に費やす日々に限界を感じ、留学に憧れるようになりました。
そして円満に仕事を辞めて、オーストラリアに留学しました。
この時の目標は「英語がスラスラ話せるようになること」だったので、ワーキングホリデービザではなく学生ビザでの渡航にしました。半年間シドニーの語学学校に通って、最上級クラスまで進級して卒業しました。自信を持って英語が話せるようになり、世界中にたくさん友達が作れたことは、人生の財産となりました。
そして様々な価値観を持った外国人の友達と交流する中で、わたしは「遠慮して上司や先輩に合わせてしまう」「仕事とプライベートのメリハリを自分でしっかりと付ける」ことができていなかったことに気付きます。次の仕事では、そこに留意して働くことを決意したのでした。
27歳:専門学校グループで広報職に就き、法人営業と個人営業を経験する。
この時の目標は「学生や保護者が安心して入学してくれるように、丁寧な説明をこころがけて契約がとれる営業をする」でした。
自分がオーストラリアで一旦「学生」の立場に戻ったわけですが、学校のスタッフや賃貸の部屋のオーナーに中途半端な対応をされて困ったことが印象的だったからです。
新卒の頃よりは自分の考えや手法を持った上で営業ができるようになりましたが、ここでもまだ仕事としては「営業」のスキルしかありませんでした。
とは言え、パンフレットを制作するために制作会社さんに依頼をしたり、デザインを一緒に考えたり、学生寮の周辺地図を自分で手作りしたりと、「制作」に関わることを仕事としてする機会がありました。手作りマップは学生さんや保護者さんに好評で、そのことはすごく嬉しかったですね。
30歳:大手通信企業に一般事務として入社するが、エンジニア職に異動になる。
Webデザイナーを目指してみよう!と思えたキッカケは、ここの会社に勤めたからこそだと思います。
まず、30歳という節目を迎えたこともあり、体力的に外回りが厳しくなってきた営業職からのキャリアチェンジを考えて、事務職に転換することを決めました。
幸運なことに、ホワイト企業のエンジニアばかりが所属する平和な部署に転職することができたので、一般事務として毎日楽しく働いていました。
営業職を経たわたしにとっては、スーツを着なくても、ハイヒールを履かなくても許されて、お客様の都合で残業になることもなければクレームを受けることもない、天国のような環境でした。
しかし、そんな日々も一年しか続きません。理由は、「一般事務職のままだと正社員に登用されない」現実がそこにはあったからです。上司のご厚意で、正社員に登用できるエンジニア職に異動することになりましたが、ネットワークデータを触るその仕事は難しくて、なによりもまず、どうしても興味が持てませんでした。
ただ、この時わたしは「難しくてわからない分野のことでも調べて、勉強して、仕事に支障が出ないようにがんばる」ことを学び、「そのために毎日8時間パソコンの前に座っていても苦痛じゃない」ことに気付きました。
それなら、他にもっと興味を持てる仕事があるんじゃないかな?
そう思って色々な職業を調べ始めた時に、「Webデザイナー」という職業に出会ったのです。
Webデザイナーを選んだ理由
上記でも記載したように、エンジニア職の環境に身を置くことになったわたしは、頭の隅できっと「手に職があると強い」と感じていました。
その理由は、
‣ 結婚や出産などのライフステージの変化に振り回されにくい
‣ エンジニア系であればリモートワークも叶いやすい
‣ 業界内で転職しやすい
‣ 海外でも就職できる可能性が生まれる
このあたりです。その中でもWebデザイナーがいいと思った理由は、
‣ Webサイトを作れたら、個人レベルでも多くの人の役に立てるだと思ったから(今よりもやり甲斐がある)
‣ Photoshopを使えるようになりたかったから(今よりも楽しそう)
‣ コードは英語と数字のみで書かれているとは言え、ネットワークデータを読むよりは辛くなさそうだと思ったから(今よりも辛さが減る)
‣ 昔友達に頼まれてWebサイトをなんとなくで作ったことがあったから(それが苦じゃなかった)
‣ ノマド生活をしている人の中にWebデザイナーが居たから(海外旅行が好きなので働き方としても憧れた)
この時はまだエンジニアの仕事をしていたので、当時の現状と比較してみるとすべてが楽しそうに思えたことが大きかったかもしれません。
こうして考えてみると、Webデザイナーになれたとしたら、働き方の幅も広がりそうなので楽しそうだなと感じます。
よし、そうとなれば勉強しはじめよう!と考えたわたしは、すぐに職場の近くにあるスクールを検索しました。
独学やオンライン講座ではなくスクールを選んだ理由
それでは、どうして独学やオンライン講座ではなく「スクールに通う」ことを決めたのかをお話します。
Webデザインの勉強は、Twitterなどで独学で進めている人を多く見かけますので、独学でも学べる分野かもしれません。
わたしの場合、単純に「Webデザインを一緒に勉強できる仲間」もほしかったのでスクールを選びました。小学校や、オーストラリアに留学して語学学校に通った時と同じで、決められたクラスメイトが最初から居る環境には、こんなメリットがあると思いませんか?
‣ 全員一律の提出期限があるのでサボることなく課題をこなせる
‣ オフラインの人脈ができる
‣ 一緒に勉強する仲間が居ることで励みになる
‣ クラスメイトと自分とで相対評価ができる(スキルの獲得度合や作業スピードなど)
参考:絶対評価と相対評価の違いとは|メリット・デメリットを解説
わたしが通った学校は絶対評価ばかりだったので、自分のことは「甘ちゃん」だと思っています。
家で独学している時はお菓子を食べてしまいますし、たとえば試しに作ったWebサイトが完成したとして、「この完成度はすごいのかな?しょぼいのかな?」と比較対象がなく、露頭に迷ってしまうタイプです。
なので、切磋できる仲間でもあり「ライバル」でもあるクラスメイトの存在が必要だと考え、オフラインのスクールに通うことにしました。
実際通ってみて思うことは、クラスメイト全員に強みや弱みがあって、自分とはまったく異なるので、「誰が一番できるか」を比較することはとても難しいです。
ただ、ありがたいことにわたしの同期はマイペースな努力家ばかりです。課題の完成度、作業のスピード、アイデアの多さ、発言の積極性、などは異なりますが、それぞれに長けているところがあり、「ここはわたしは持っていない部分だから、見習わなくちゃ」と意識するようになりました。
週に最低一回でも対面する仲間なので、スキル以外のところでも学ぶことが多く、勉強になっています!
現在取り組んでいること
オフラインのスクールを比較してみて思ったことは、「受講料」「講師がサポートしてくれる範囲」「レッスンの時間帯」に差があることです。
自分に合ったところを選べば問題ありませんが、「基本的に自習スタイルで、わからないところだけ講師を呼んで質問することができる」スクールはオンライン講座とあまり変わりないとわたしは感じたので、「毎週X曜日のX時からレッスン開始」と決まっているスクールを選びました。
そうすることで、X曜日は残業しない!と誓って仕事することができたし、同じスピードでレッスンを受けているクラスメイトの進捗と比較ができるので、モチベーションUPにも繋がりました。
主に日々取り組んでいることは、下記の通りです。
スクールの授業
‣ Photoshopを使ったデザイン
‣ コーディング(HTML/CSS/jQuery)
独学
‣ Webマーケティングの勉強(グループワークで発表した際に「どうしてこのデザインにしたのか?」の理由を論理的に説明した方がいいと感じて、マーケティングの知識が必要だと思うようになったため)
‣ マーケティング関連のセミナーへの参加
それ以外
‣ Twitterで学んだことや勉強に関連するツイートの発信(Webデザイナーだけではなくエンジニアを目指す方々とも繋がりができて、モチベーションUPになります。飲み会などオフラインの交流会にも参加する予定で、人脈も広げる予定です)
‣ noteに勉強したことをまとめる(ポートフォリオが完成していない時点でも、noteのURLを貼り付けた履歴書でアルバイトの面接に応募。「勉強したことがどんなレベルなのか」はわかっていただけるようなので、書類選考はいずれも通過しました)
‣ スクールで学んだコードを覚えるために、架空のオリジナルサイトを作成してみたり。コードを理解することが目的なので、Webサイトとして見た目が形になっていれば問題なし、のレベル感でやっています。
さて、わたしにように32歳で勉強をはじめたと言うと「年齢的に手遅れなのでは…」と思われる方も多いかもしれません。実際、正社員の求人数は少ないと言いますし、そのことは理解しています。
それでもわたしは正社員登用を視野に入れたアルバイトの面接に合格して、Web制作会社で働けることになりました。
そして、20代の時に経験した「営業」のスキルと、語学留学で習得した「英語」もWeb業界では用語として使用することが多く、自分にとってプラスの経験になっています。
これは30代のわたしだからこそ持っている「強み」でもありますし、面接官の方々にも営業経験や未経験のエンジニア職にチャレンジしたことは評価していただけました。
仮に新卒で最初からWebデザイナーになっていたら、営業力や英語力はまったく持ち合わせていない30代になっていたはずです。
そのように前向きに捉えて、明るくがんばろうと思っています!