“浅く広く”から“専門性”を追求。フリーランスから制作会社で活躍するフロントエンドエンジニアへ

今回は、クリエイターズファクトリー卒業生で、現在はWeb制作やブランディングを手がける「株式会社マウント」にフロントエンドエンジニアとして就職された山下さん(28歳・女性)にお話をお聞きします。
フロントエンドエンジニアについて、コーディングと比較して説明するよ!
コーディングは、デザインをそのままWebページにする作業のこと。
例えば、文字の配置を合わせる・ボタンの形を作る・写真を置くなど、「見た目」をそのまま再現するのが中心の仕事です。
フロントエンドエンジニアは、コーディングで作ったページに、動き・使いやすさ・仕組みを追加する役割です。
たとえば、
・ボタンを押すとメニューが開く
・スクロールするとアニメーションが動く
・お問い合わせフォームに入力ミスがあったら「赤文字」で教える
など、Webサイトを「実際に使える状態」にするのが仕事。
つまり、コーディング=ページを形にする作業、フロントエンド=形+動き+使い心地まで作る役割、という違いです。
それでは、クリエイターズファクトリー卒業生でフロントエンドとして活躍されている山下さんにお話を聞きましょう。
フロントエンドエンジニアに転職したきっかけや理由を教えてください
——通学時期は、2021年で丁度コロナの時期ですね。通学前はどんなお仕事をされていたんでしょうか?
その頃は、フリーで“なんでも屋さん”のような感じで仕事をしていました。主にはECショップの運営のお手伝いですね。
——”なんでも屋さん”から、フリーランスとして専門的にやっていこうと思ったきっかけはありますか?
勢いですね。とりあえず飛び込んで、どうにかしようと。まず環境を変えるためにフリーになってみよう、と。開業届けもその時出しました。たぶん24歳くらいだったと思います。
——その後、スクールへ通学して学ぼうと思ったのはどうしてですか?
ECショップのお手伝いをしている時に、IllustratorやPhotoshopを触ることはあったんですが、もっとクリエイティブなことをやりたい、もっとパソコンで何かを作れる仕事をしたいと思うようになりました。それでWebの領域に挑戦したいと思って踏み込みました。
——なるほどね。スクール卒業後は、どんな風に過ごされていましたか?
前から続けていたECの運営のお手伝いをしつつ、CFのお手伝いもしつつ、スクール内で知り合った方からコーディング案件を紹介していただいて、それをやりながら仕事していました。だいたい1年間くらいですね。
——CFの説明を少しすると、動画編集や演者として話してもらったり、コーディングやデザイン、インスタ投稿やリール制作、イベントの手伝いまで、いろいろやってもらっていましたね。
はい(笑)
——そこからフリーランスをやめて今の会社(株式会社マウント)に入社されたと思いますが、なぜ就職しようと思ったんですか?
浅く広くではなく、もっと深く仕事をしたいと思ったからです。フリーランスだと作ることに集中できなくて、経理や雑務など作る以外のことでやることが多くて…。実力もまだ伴っていない状態でこのままフリーを続けるのは不安でしたし、浅く広くではなく、クリエイティブをもっと追求したいと思うようになりました。丁度タイミング的にも、ECのお手伝いの仕事が終わりそうだったので、今がチャンスだと思い、転職を決めました。
——フリーランスの働き方って、会社員と違って、様々なお客さんのいろんな要望に対応していくから、広く浅くな働き方にならざるを得ないところは確かにあるからね。
入社されたマウントさんは、同業から見てもすごい会社ですが、その経験が浅い段階から就職されて当時は苦労もあったんじゃないでしょうか?
私にはマウントの制作物が本当に輝いて見えて、自分が惹かれるサイトがマウントばかりだったんです。絶対にここに入りたいと思うようになりました。ただホームページには制作実績しかなくて、働いている人の様子とか中の様子が見えなくてミステリアスなところがあったので、自分でとにかくマウントのことを調べました。
——制作サイト以外に具体的に何を調べたんですか?
サイトに載っているメンバーを一人ひとり検索して、記事やSNSを読み込んでNotionにまとめてました。代表の方のインタビュー記事も見つけて、要点をプリントアウトしてまとめて「ここ大事そう」とかNotionに書いてました。そのNotionを面接のときに添えて送ったら、多分それが効いたのかなと個人的には思っています。
——すごい。きっと熱量と行動力がそのまま評価されたんですね。フリーランスの時は、地元の鹿児島でイベントを実施されていましたが、そういった活動については、就職活動で何か言われたりしましたか?
「やるのすごいよね」「人と違うことをしていいよね」みたいなことを言われたような気がします。
イベント実施していたことからも熱量や行動力がある、というのが伝わってくるね!
仕事内容を教えてください
——入社して2年とのことですが、普段はどんな作業が多いんですか?
普段はフロントエンドエンジニアとしてコードを書いていることが多いです。HTML、CSS、JavaScriptなどが中心です。ただ案件によっては、職域を超えることもあります。例えばプロジェクトマネージャーとして進行管理のような役割をすることもありますし、動画編集を担当することもあります。
——お仕事内容が幅広いですね。直近の案件で担当された制作物はありますか?
最近クレジットに載せていただいたのは、大丸松坂屋さんのWebサイトのフロントエンドと、プロモーション映像の動画編集です。

——紙の質感を表現したあのサイトですよね。どの部分を担当されたんですか?
紙の質感や大きな動きはテクニカルディレクターが実装しているんですが、UI周りや紙の上に乗っている要素、モーダルの中・静的な部分を担当しました。
——動画はPremiereなどを使ったんですか?
いえ、テクニカルディレクターの方がWebサイト用に作ったツールを動画編集用に独自で改造していて、その中でキーフレームを打って編集する流れでした。なのでWebの中で完結しています。
——テクニカルディレクターの方、すごいですね(笑)プロジェクトは複数駆け持ちすることもあるんですか?
並行して2〜3つぐらい持った時もあるし、時期によっては1つだけの時もあります。
——1日の流れはどんな感じですか?
出社したら帰るまでずっと作ってます(笑)作ることに専念してますね。
——1日中コーディングしてるってこと?
そうですね。たまに社内や外部の方とのミーティングが入る時もありますが、基本的には「作る」に集中できる環境を整えていただいてます。
どんな時にやりがいを感じますか?
自分が制作に携わったものがリリースされ、反応が見えた時はすごく嬉しいです。「このプロジェクトに関わらせていただいたんだな」と思える瞬間ですね。制作物への愛も深まります。マウントの方たちは本当に作るものへの愛が深くて。リリース後に良い反応をもらえると、本当に嬉しいです。
——いい考え方ですね。Webサイトの制作物って、消耗品みたいな位置づけにもなることもありますからね。制作を依頼する側も、制作者やプロジェクトに関わる人がそういう思いで作ってくれる会社にお願いできて幸せだと思います。
マウントの方たちは本当に作るものへの愛が深くて。リリース後に良い反応をもらえると、本当に嬉しいです。
——大変だったことはありますか?
最初はとにかくついていけないと思ってました。技術レベルもクオリティも意識も高くて…。技術は急に伸びないので、置いていかれないように必死でした。
——どうやって乗り越えましたか?
時間を割くしかなかったですね。マウントにいる時間を増やして、環境から吸収できることを増やそうと必死でした。
——最近リリースされたコクヨさんのWebサイトもクオリティがすごかったけど、制作期間きっと数年レベルのボリュームですよね
はい、確か2年くらいです。時間を長くかけて、大切に作ってます。

「もっとやっておけばよかった」と思うことはありますか?
JavaScriptをもっと頑張っておけばよかったと思います。
——今はだいぶできるようになった?
まだまだですね(笑)
これからの展望ややりたいことなど教えてください!
もっといろんなサイトを作りたいです。シンプルですけど、いろんな制作物に挑戦したいという気持ちがあります。
これから学ぶ人や始めたい人へのメッセージ
やったもん勝ちというか、後悔するならとにかくまずやれという感じです。やることで良くも悪くも経験になるし、とにかく手を動かすことですね。
実際に行動をしてきた山下さんからの言葉は、刺さりますね。本日はありがとうございました!







