DTPから次の可能性を広げるためにWebデザインの勉強をしてみた
デザイナー歴は10年以上で、広告代理店でデザイナー・ディレクターとして働いているN.Rさん。
転職をきっかけに、紙だけではなくWebデザインの知識を学ぶことを決意し、自分の知見と業務の幅を広げるためにCreatorsFactoryに入学されたようです。
それでは、お話を伺っていこうと思います!
古川
N.Rさん
●簡単なプロフィール
広告代理店でディレクター兼デザイナーの仕事をしています。転職も視野に入れつつ、Webデザインを覚えて業務の幅を広げるため、CreatorsFactoryに通うことを決めました。
●授業がある日の一日の流れ
07:30 起床
09:00 出社、始業
12:00 お昼
13:00 午後 業務開始
18:00 退社
18:30 授業スタート
22:00 帰宅 夕ご飯
23:00 寝るまでフリータイム
24:30 就寝
スクールに来る前はどんなことをしていましたか?
ーーではスクールに来る前のお仕事やどんなことをされていたか教えて下さい。
N.Rさん
古川
Nさん:デザイナー歴は10年ぐらいやっています。紙でずっとやってきていますが、その前はインテリアを5年ぐらいやってました。それくらいなので、大したことじゃないですけど。30歳を超えてからグラフィックに入ったので、めっちゃうまいわけじゃないですよ。
ーーこれ他のグラフィックデザイナーさんも似たようなことを言うのですが、一つの職を5〜10年やってるって普通に長いと思うんですよね。上手い下手ではなくて。Web業界がちょっと流れが速くて特殊な感じがしますが…。
Nさん:まあでも、本当にうまい人はうまいので!その時点で私はセンス的に負けているかなーと思っちゃうんですよね。
ーーちなみにインテリアデザインは、どのようなお仕事内容だったのでしょうか?
Nさん:インテリアデザインというより、家具メーカーで空間デザインと言いますか、カーテンだったり床の敷物だったりをコーディネートする仕事をしていました。3Dで家具やレイアウトをつくってご提案をする、という感じですね。
ーーなるほど、お部屋のコーディネイトなどをされるのですね。そういえば、家具メーカーのサイトでARで家具が仮想で置けたりとかする機能がありますよね。
Nさん:そうです、それです!昔はそういうものがなかったので、3Dでつくって紙に印刷して平面で見せるしかなかったんですけど、今は本当になんでもできますよね。ただ、だいぶ前の話ですけどね。その後は紙のデザインが中心になりました。
そしてディレクターの仕事をしていたのですが、今の会社はあまりそういうことをさせてもらえないので、どうしようかと思っていました。後の話にもつながると思いますが、今はけっこう制作が多いですから。
なぜWebの勉強をしようと思ったのですか?
ーー5年以上デザインの現場にいたら、それだけですごいと一般的には思うのですが、Webの勉強しようと思ったきっかけはあるのでしょうか?
N.Rさん
古川
Nさん:そうですね、転職はやります。求人に関しては私の年齢の問題もありますが、若い子をやはり優先してとるんじゃないかなと。まれに40代あたりのディレクター候補などしか狙っていけなくて、でもそこってもっといろんなことができなきゃいけないと思うんです。なかなか難しいですね
ーー確かにディレクターのような統括する部分にあたるなら、Webの知識も必要なことは多くなりそうです。上の役職で就職しようと思うと大変ですよね。
Nさん:デザイナーでもいいんですが、転職一つにしても考えることは多いですね。
実際にWebデザインの勉強をしてみて、いかがでしたか?
N.R
古川
Nさん:ギャップは特にないですね、イメージ通りです!やっぱり難しいなあという感じです。
ーー印象に残っていたり、楽しかったと思う授業はありますか?
Nさん:動きが入るとやっぱり嬉しいですね、最後のほうでしたけど。あとはグループワークが、みんなでやるのはやっぱり楽しかったですね。
ーー最後のグループワークは皆さん担当が振られると思うんですが、何を担当されましたか?ディレクション経験がある方は、統括役をされる方も多いですが。
Nさん:コーディングを担当しました。やっぱり違うことをやった方がいいんじゃないですか?と思って、コーディングがやりたいって言いました。苦手意識もありますが、でもそこをやらないとと思って。何事も初めての時って大体みんな知らないものだし、嫌でもやっていかないと身につかないっていうところで、やってみようと立候補しました。せっかくスクールに来ているので。
ーーなるほど、苦手だからこそ通っているときにやるという感じだったんですね。では本当に、4ヶ月あっという間だったと。
Nさん:でもコーディングをやりたいって言ってた子は多かった気がします。もうあっという間でしたね。ただそこから手をつけれてないので、復習しなきゃって感じです。なので実家の電気屋のWebサイトを作ります。頑張って1から作る予定です。でも両親も75歳を過ぎているので、電気家業もそんなに長くないかなと思っているので、2〜3年ぐらいのものではあるんですけど、一応作れればいいなと思っています。
いまどんなことを、勉強や活動していますか?
ーー先ほど実家のサイト制作の話も出ましたが、これから個人的に勉強したいことや、時間を作ってやりたいことはありますか?ここで転職の話などもお伺いしてます。
N.Rさん
古川
Nさん:いえ、やっぱり基本的には紙がベースですかね。いきなりこの歳で「Webデザイナーをやります」って言っても多分どこも取ってくれないと思うので…。紙が強いっていうのは一つあるので、そこからしか無理かなーと、気にしていますね。ただ紙しかやっていないところは、行こうとは思わないですけれども…。
ーー確かにせっかく覚えたのに活かすタイミングがないと、ですもんね。転職活動以外に、他にやりたいことはありますか?
Nさん:さっきの続き?といいますか、電気屋のWebサイトの続きをやりたいですね。後は知り合いの歯医者さんもサイトがないので、そこも作らせてもらおうと思ってます。
ーーそれはいいですね!個人の病院やクリニックで、ウェブサイトがないところってたくさんありそうです。
Nさん:後は友達が薬局もやっていて、ここもどうしようかと思っているのですが、薬局はなかなか難しいそうで…。高橋さんにも相談したんですが、一旦歯医者は大丈夫かなと。
ーー薬を扱うサイトとなると、たしかに薬事法や生活・命に関わるものは、色々ややこしいものがありますもんね。ちょっと前だと「ウェルク(WELQ)問題」とか。でも、サイト制作の案件をキープしてるのはいい感じですね!
Nさん:でもお金はもらわないですよ!まずは作らせてもらうだけです。
ーー転職と合わせて、紙やWEBにかかわらず個人で案件を取って行きたいなどはありますか?
Nさん:それは興味ありますね。副業も視野には入れてます。実は1回やったことがあって、会社に勤めながら案件をもらっていたこともあったんですけど、やっぱりしんどくて…。その時は両方の仕事が多かったというのもありますが、基本は転職して会社で働くでいいと思うんですが、副業ができるところがいいですね。
ーー最近は確かに副業OKの会社も増えてきた印象ですもんね!ではまずは転職が優先、という感じなんですね。
今後はどういった働き方をしていきたいですか?
ーー先程の話に近いのですが、次は生活スタイルや働き方について、こういう働き方がしたいなどのイメージはありますか?
N.Rさん
古川
Nさん:飲食がやりたいんですよね。その中で始めやすそうなのがお弁当屋かなーと思ったので。店を持ちたいまではいかないんですけど。まだちょっと分かんないです。
ーーお弁当屋さんいいですね、私はけっこうおかず食いなので、おかずがたくさん選べるお弁当屋さんだと、通いたくなっちゃいそうです。
Nさん:私もおかず好きですね。それを土日だけでやるのか、どう進めて行くのかはまだ悩んでいるところですね。計画中という感じです。
ーーなるほど、会社内でキャリアアップというよりも、自分のやりたいことバランスが取れる会社が良いですね。
Nさん:そうですね。会社にはそこまで期待していないと言うか、うまく付き合っていける会社を見つけたいですね。どうなんでしょうかね、最近の会社というのは。
ーー最近は、良い会社増えたとは聞きますが、どこまでクリエイティブ業界に広がってるのかは、まだわからない部分も多いですね。最近は会社員とフリーランスの兼業も増えたなあという印象はあります。
Nさん:周りでも結婚してる人に多いですね。私の昔のデザイナー仲間の友人も、そんな感じの子が多いです。主婦兼業なので、週3はデザインをやって残り2日は在宅で昔の会社から仕事をもらうみたいな形は多いですね。
ーー主婦兼業でも働ける会社も増えてくているんですね。ただ主婦になっても働かなきゃいけないという現実もアレですが…。
Nさん:まあまあそれもありますけどね!でもみんな言ってますが、働く方が楽しいっていう人もいますね。ずっと家にいるのはしんどい子はたくさんいるので。
今後、Web業界を目指している人にメッセージをお願いします
ーー最後の質問ですが、これからWeb業界目指す方や転職を考えている方などにメッセージをお願いします。
N.Rさん
そんなに大層なことではないじゃないですか、勉強を4ヶ月しに来ることって。それで自分の幅が広がるのであればいいことじゃないですか。逆に私は悩むことがあるのかなと。迷っている方は、そういう部分で迷ってしまうのでしょうか。
古川
Nさん:なるほど、たしかに!でもそれは、やってみないとわからないことですよね。そこは自分次第だとも思います。だからそれはちょっと置いといてになるけど、できるかできないかなら、実際まだ私もできないのですが、スクールに行ってよかったと思っているし、もうちょっとやらないといけないなとも思っています。
ーーなるほど、確かにその不安を解消できるかは人それぞれですもんね。そのために、いろんな方にインタビューさせていただいてますしね…。最後に何か一言、いつも自分を奮い立たせる言葉とかがあればお願いします。
Nさん:そ、そうですね。年を取ってくると考え方が変わってきて、昔は「猪突猛進」というか前しか見てなかったんですけど、今はもうちょっと周りを見ていこうというか、そういうところを考えていこうかなぁと思いますね。なので「猪突猛進」っていうのは、けっこう頭に残っている言葉ですね。 反省点としてもですが。
ーー逆に前を向いて走りつづけるタイミングも、必要な時もありますもんね。昔は走り続けてきたけど、今は周りも見ながら少しペースダウンすると。
Nさん:そうですね、走り切った後に周りを見たら完全に遅れていた、という。自分のやりたい事だけしかやってこなかったので、その辺は考えたりもしますね。でもいつからでも遅くはないと思います。実は遅いかもしれないけど。
古川
長い間デザイン業界で働かれていて、時代の流れに合わせて必要なスキルを学んでいく姿勢や、行動力やエネルギッシュさを感じるインタビューでした。ぜひお弁当屋さんや、やりたいことをこれからもやり続けてほしいと感じます!本日はありがとうございました!
N.Rさん