全然違う他業種だけど、Webを学んで仕事の幅を広げたい
今回のインタビューは、10期生の縄田さんにお話を伺います!
繊維関係の会社で事務や企画など幅広い業務を兼任する縄田さん。
時代の流れとお客さまのニーズに答えるために、Webの知識が学べるCreatorsfactoryに入学されたようです。
古川:本日はよろしくお願いします!
縄田さん:よろしくお願いします!
スクールに来る前はどんなことをしていましたか?
古川
縄田さん
縄田さん:お客さまから「こういう形が欲しい」っていう相談を聞いて、うちの会社のデザイナーに仕様書を書いて内容を伝えます。仕様書を書いてもらう拠点は中国にあるんですけど、そこでサンプルを作ってもらいます。それを持ってお客さまと打ち合わせをして、次は量産や数、付けたい値段を合わせたりしていきます。
−−事務のお仕事というよりも、一つの商品ができるまでを管理する、ディレクターのような感じなのですね。
縄田さん:もちろん、その部分の貿易関連の事務作業や、売掛金の事務などもやってますね。
−−面白いお仕事ですね!なぜこの仕事に就こう思ったのでしょうか?
縄田さん:元々は事務をしたかったんです。ですが少しずつあれもしてこれもして、という内容になってきて、今はいろんなことをしているって感じですね。
事務の仕事以外には、企画とかですかね。他にも生産管理なども行ってます。
古川
縄田さん
OEM(オーイーエム)って言うんですけど、お客さまが企画は全部をしてくれて、こちらでも提案はするんですけど、基本はお客さまの欲しいものを具現化するっていう仕事ですね。
−−なるほど、バイヤーのような側面もありますね。ファッション業界って実は数年前から、次はこの色や形を流行らせる、というのがもう決まっているんですよね?そういったことも、リサーチはされるんですか?
縄田さん:やります!
横のつながりで企画会社さんがこの業界は多いので、その人達と情報交換をします。こういうのが流行るよとか、こういう服がいいよとか。
今の時期だと2020年の春夏の商品の話題ですね。秋冬はもう納めているので。トレンドには早い業界ですね。
古川
なぜWebの勉強をしようと思ったのですか?
古川
縄田さん
縄田さん:やっぱり実店舗だけというのは、難しいんですよね。
値段も下げなくてはいけないし、店頭でも安い服が多くないですか?あれはしのぎを削ってセールとかに合わせて安く作ってもらってるんです。
−−シーズン終わりのセールとなると、本当に叩き売るブランドも多いですもんね。
むしろ叩き売る側だったので、めちゃめちゃ分かります。
縄田さん:あれも中国に行って、作ってもらってるんですよ。
服の構成ちゃんとしてね、とか言いながら。1センチの差も要チェックで、例えばカットソーだと2センチまで。それ以上寸法が違うとB品扱いになるので。
古川
縄田さん
その中で面白かったのは、Webをつかってお店を出してあげたりする、そういうお仕事をしている方が増えているので、Webを勉強しておかないといけないなって思ったのがきっかけですね。
−−そういえば、私は店頭販売の経験がないのですが、ネットショップのアパレル販売は価格やサイズ感はどうなっているのでしょうか?
縄田さん:それはお客さんが決めちゃいますね。
洋服ってある程度JIS規格で、子供から大人まで大きさの規格が決まっているんです。それからどこまで長くしたいとか、どこまで調整したいか、どういう洋服を作りたいのかっていうのは、お店の店長さん次第ですね。
Webデザイナーさんもそうですが、お客さまのこんなのを作ってくださいって言うのを、私がディレクションするみたいな感じですかね。
古川
縄田さん
でもやっぱり、お客さまが作ってるECサイトはよく更新されるので、サイト内のお洋服がどんな風に更新されているのか、などは毎週見てましたね。このお店がどんな風に、どういう傾向の洋服を作っているのか。リアルでは店舗に行って、お店の雰囲気を見るんです。ここもお店の人はどういうコンセプトで、どういう色の服をつくられているのかを確認しに行きます。
それをせずに、お店に対して検討違いの生地などを渡してしまうと、「あのバイヤーは何なんだ」と思われて終わってしまうので……。
−−オンラインでもリアルでも、しっかりリサーチするのが重要なんですね。しっかり調べてきてくれる相手には信頼感もありますし、大事なことですね。
実際にWebデザインの勉強をしてみて、いかがでしたか?
古川
縄田さん
−−おお、早い!初Macは心が踊りますね!
縄田さん:それで買ったんですけど、次はMacの操作が分からないっていう問題がありましたね。
20年ぐらいWindowsしか使っていなかったので、だいぶ勝手が違いました。
−−アパレル業界だと、システムのOSがWindowsのところが多いですよね。
縄田さん:多いですね。
テキスタイルデザイナーさんが社内にいるんですけど、その方はMacを使ってましたね。Illustratorを使われているので。
なので操作やショートカット、コマンドって何?、みたいなところから覚えなきゃいけなかったので、それも大変でした。カルチャーショックかっていうくらい、大丈夫かな……、と感じたところから始まりましたね。
古川
縄田さん
先生が「みんな嫌かもしれませんが、テンション下がってるかもしれませんが、楽しいからね!」と言っていたのが印象でした。
−−みんながPhotoshopに絶望している……。
縄田さん:Adobeのソフトといえば、PDFくらいしか使ったことがなかったので、リカバリーが効かなかったのも苦労しましたね。
あとは1回触ったぐらいじゃ忘れちゃうんですよね。そうなると、なにをどうしたいのかわからない状態から始まってましたね。
−−初めて触るソフトにPhotoshopって難しいんですよね。私も初めて覚えたときは大変苦労しました。今は苦手意識は払拭できましたか?
縄田さん:慣れはすごいですね。慣れてくると自信がつくといいますか、苦手なイメージが払拭出来ている感じがします。
古川
縄田さん
−−なるほど、その中からお仕事をしていく上で役立てられそうな部分はありましたか?
縄田さん:いきなりは難しいですが、会社自体に必要な知識といいますか、EC・Webに関しても回していかないと、今この業界では生きていけないっていうのがありました。なのでもう少し慣れてきたら、会社でも積極的にWebに関する話ができたらいいなと思いますね。
古川
いまどんなことを、勉強や活動していますか?
古川
縄田さん
先日CF内でWordPressの講座があったので、それに参加して勉強をしました。なので自分でも、ちょっとやってみようかなと思ってます。
それと、引き続きコーディングの復習ですね。
−−WordPressはいいですね!今は難しいけれど、もう少し時間ができたら挑戦してみたいことはありますか?
縄田さん:もうちょっとPhotoshopに慣れたら、Illustratorも勉強したいですね。
元のイラストの花画像をトレースするとかありますよね。そういうのはやってみたいです。今はまだPhotoshopであわあわしてるので……。
−−トレースしてパターンやデザインを作りたい感じですか?アパレルっぽい!パターンをたくさん作られている方も多いですもんね。
縄田さん:そうですね。
めっちゃ作りたい!というよりかは、構成や仕様書をつくるお手伝いしてあげたいです。デザイナーさんの負担が減りますし。
仕様書を書いといたからとか、ここ修正しといたから、っていうのができると、チームワークでやってる仕事なので円滑に進むかなと。最後のグループワーク課題と似てるなと思いましたね。
古川
縄田さん
協力会社の方もフリーでされている方が多くて、企画料をお支払いして、仕様書を書いてもらうんです。
グループワークと似ている部分で、そういう方々ってやればやるほど横でつながって仕事をされています。そこでコードが書けるとか、Webの勉強しているというところで、横のお仕事を拾えたらいいなと考えていますね。今の私は転職とかが難しいので。
−−外部の方ともよくお仕事をされるとなると、仕事をつなげることもとても大切ですね。フリーになると横のつながりも大事ですし、双方のバランスをとってくれる方は貴重な人材だと思います。
縄田さん
最終的に5年後、10年後にまた違うことができたら、それもいいなと思います。
今後はどういった働き方をしていきたいですか?
古川
縄田さん
−−今は副業ブームですもんね!ちなみにどんな仕事がしたいとかありますか?
縄田さん
デザインってその時の趣向や依頼主の好みもあるので、やっぱり難しいなと感じます。
上手な方はなんでも上手じゃないですか。真似はできてもそれ以上の感性を待ちなさいって言われると、向いてないかもしれないなと今は思います。やっていたら変わるかもしれないですけど。
−−なるほど。では今の仕事も頑張りつつ、これから副業も挑戦していきたいという感じですね。年金ももらえないかもとか、お金の不安は尽きないですしね……。
縄田さん:本当にそうです。今出来る時にやっておかないと、という感じです。
今後、Web業界を目指している人にメッセージをお願いします
古川
縄田さん
−−急に哲学っぽくなりましたね(笑)
縄田さん:いや、でもめげないことは大事ですね。続けるって大事だと思います。
やらないってそのままにしていると、大変なことになって行くと思うんです。
特に日本人って、やらないっていう否定型の人が多いじゃないですか。どうせ新しい事なんて、年配の方になると特に「どうせ」っていうところがあって。なのでめげずに、ですね。
−−なるほど、特に縄田さんは完全に未経験からWebの勉強を始めたわけですが、未経験の方に向けてのアドバイスはありますか?
縄田さん
自信がつくと落ち着きますので。失敗をしたり間違えたりしても、自信さえあればリカバリーが効いてくるきますから。
古川
古川:ディレクションなども経験されているからか、自分のスキルだけを伸ばしていくよりも、より会社や一緒に働く人達がどう良くなっていくか、という広い視野を持たれているのがとても印象的でした! これからも、お仕事も副業も頑張ってくださいね。本日はありがとうございました!
縄田さん:ありがとうございました!